胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
ゆかりがいなくなったら…………
考えるとマジ…怖かった。
何をしてても
ゆかりを想ってた。
授業を受けてる授業中、誰かの携帯が鳴ると…ゆかりを想う。
バイクで走りながら、高校生を目にすると…ゆかりを想う。
信号待ちの交差点、俺の体に回されるゆかりの手を求めてる。
野間って奴の顔が
眠ろうとすると
瞼の裏に現れる。
朝、起きるとゆかりに話し掛ける俺がいた。
ゆかりも
俺を想ってくれてたなんて………
もっと早く
素直になっていれば……
だけど、
離れてた時間を無駄だとは思わない。
ゆかりの大切さや
周りの人の温かさ感じることができたから……
無駄じゃない。
無駄になんかしない。
いつか…
ゆかりと結婚できる日がくる。
昔みたいに不安は、ない。
大丈夫。
必ず結婚できる。
スピーチは先生と直だな…
歌は、隆介に頼もうか…
あ…来てくれるなら、ぴんきィィに歌ってもらっちゃう?
呼びたい人は山ほどいる。
叶わないけれど、
お世話になった人全員呼びたいよ。
よるさん…
奈津姫…
愛柚…
千恵理………
無理だろうけどさ、
それくらいみんなに感謝してる。
恵も
麗奈も……
みんなみんな ありがとう………
俺は、一人星空を眺めながら…
そんなことを考える……
さっき感じた左手の温もり。
いつの間にか眠っちゃったゆかりの温かい手…
離さないからな……
俺は帰り道、遠回りして幸せを噛み締める。