胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
やっと私達に気付いた先生は、汗を拭きながら歩いてくる。




ドキドキドキ



やばい。



直のドキドキが私にまで移っちゃったじゃん…




「おう!早かったなぁ。たっくんは?」


先生ったら。


私に話しかけながら、


首に巻いてたタオルを直の頭にフワ~って…



嬉しそうに先生を見上げる直を先生はよしよしって撫でる。




「たっくんはもう少ししてからぁ。温泉の写真持って来たよ!」


私は鞄の中から一番ラブラブな先生と直の写真を取り出して先生の顔の前で。ピラピラ~って揺らす。



「うわ!!それ俺の机の中に入れとこっとぉ。先、教官室で待ってて!」


先生の何気ない言葉が直を赤面させる。


この2人はどんな夫婦になるんだろう。


今のまま、ずっとこんな感じな気がする。




私と直は教官室の懐かしい匂いに癒される。


直は部屋に入るとすぐに先生の机に行く。


そして、パソコンのマウスをいじり出す。


ん?


「見て見て、ゆかりぃ。コレ、昔書いたんだぁ。」


直の手の中には丸い玉。


古いマウスの中に入ってるボールのようなものに

油性ペンで書かれた文字。



「最初はね、スキって書いてたんだぁ。でも後からいろいろ付け加えて…」



そして、直はそのボールに赤のペンでハートを書いた。


私は、昔たっくんとキスをしたソファに座る。


直は先生の椅子に座って嬉しそうに笑ってる。




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