胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
「どぉしよう…ゆかり。」
突然思い出したかのように私を見る2人。
きっと私の存在を忘れてた。
それくらいラブラブで…2人の世界。
「まぁ、なんとかなる。俺が考える。そのうち、モミジも彼氏でもできんじゃない?」
また『モミジ』なんて呼び捨て…
もしそのモミジちゃんが今の先生の言葉を聞いていたら…
鼻血出してぶっ倒れちゃうよ・・
先生は罪な人。
自分がどれだけかっこいいかわかっていないんだ。
どれだけ多くの人をときめかせてるか
ドキドキさせてるか
知らないんだ。
こんな私ですら…
悔しいけどたまにドキってしちゃうくらいなんだから。
ほら。
今も…
直の渡したパンフレット見ながらふと私を見上げた顔。
ちょっと半開きな口で、キョトンってした目。
きっと世間の女の人は『かわいい』って思うんだよ。
私ですら結構…ドキドキしちゃうくらい素敵なんだから。
そんなに振りまいちゃダメ。
直だけの先生なんだから…
これ以上、直を心配させちゃダメだよ。
私は、窓から見える空に視線を移す。
たっくんの笑顔を思い出す。
エヘへ…
かわいいよね、たっくんの笑顔も。
大好きだよ…