胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
待ちに待ったたっくんが走りながらやって来た。
ソファに座ったたっくんは、おでこに薄っすらと汗をかいてて母性本能をくすぐるんだ。
「あ、そうそうコレ見て!!ぴんきィィからの手紙!」
先生が机の奥から取り出したハガキには…
かわいい文字が並んでる。
先生を好きなんだって伝わってくる文字だった。
「雑誌に載るらしいんだ。小さいけど…オーディションの最終選考まで行ったんだってぇ。やるなぁ… 夢、叶うといいなぁ!」
先生がハガキを高く上に上げる。
「ねぇ、返事書いた?お守り送ってあげたら??」
直の優しさには頭が下がる。
ぴんきィィも先生を好きなこと、知ってるのに…
直は大人で…直は優しくて…
やっぱり素敵な女の子。
先生は、それはイイ考えだって直の背中を叩く。
そして、隣で真剣な顔をしてるたっくんが口を開く。
「…やっぱ、ぴんきィィに歌ってもらおうな、俺らの結婚式!」
たっくんが私の肩に触れる。
こんなとこで
泣いちゃうよ…
そんなこと言われると…
いつか来るのかな。
タキシード来たたっくんの横で、私が泣きじゃくる…
そんな日が来る??