胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
「先生、かっこよすぎ!!!俺、抱かれたいかも。」
たっくんは、半分本気のような顔で笑う。
「でしょ~??かっこいいし、優しいし、直を大事にしてるし!!マジ、憧れの2人なんだよ。」
私の言葉に、直は照れたように窓の外を見る。
その視線の先には・・・
先生がいる。
「久しぶりぃ・・・先生の部活姿。」
直は、うっとりした目で先生だけを見てるんだ。
・・・久しぶりって、まだ卒業して1週間も経ってないじゃん。
「やっと、堂々とデートできるな。直ちゃん。」
「うん・・・ありがとぉ。でも、なんだか今までのクセなのか、コソコソしちゃうんだよね。」
直の左手に輝くリング・・・
卒業式の夜、泣きながら2人で電話したよね。
本当に良かったね・・・直。
「その指輪ってもしかして?」
たっくんは、直の指輪に気付いて、椅子から立ち上がる。
「・・・うん・・・まだ先だけどね。」
直は、チラっと私の方を見て、顔を真っ赤にしてまた窓の外を見る。
「あ~!!あの廊下、ここからも見えるんだ!!」
・・・たっくん!!!
たっくんの馬鹿。
「たっくん、この学校入ったことあるの?あの廊下って?」
・・・顔を見合わせた私とたっくんは、
鼻歌を歌ってごまかしたけどごまかしきれるわけがない。