胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
今日は月曜日。
朝からシャワー浴びて、お気に入りの水玉の下着をつける。
月曜日のバイトは、バイトじゃないよね。
たっくんに会えるって嬉しさで、デートに行く前みたいにドキドキしちゃうんだ。
早めに着いた私に声をかけてきたのは、私と同じ時期からバイトを始めた子。
「ゆかり、聞いた?恵さんってしばらく休んでるらしいよ…しかも無断で。」
コソコソ話にしては、大きな声。
回りにいた先輩も話に加わる。
「まじかよ?あいつ、何回もそういう事あるからなぁ、首かもな。前も卓弥がいなかったら、辞めさせられるとこだったんだから…」
私が彼女ってこと…知ってるはずなのに。
気になる事、言わないで…
「え〜?何ですか、それ。ゆかり知ってる?」
私は、気にしていない顔で首を振る。
「かなり昔だけど、恵がバイト無断で休んでばっかりでさぁ、みんなで話し合いしたんだ。卓弥がみんなをなだめて、これからは俺がちゃんと恵を連れてくるからって…」
そこまで言ってから、やばいって顔した先輩は、足早に着替えに行った。
なんて…鈍感な人…
気にしないって決めたもん。
私は今のたっくんを信じてるもん。
過去は過去。
気にしない…
だけど、一つのお皿を洗い続けてる私がいた…
頭の中には、恵さんの顔ばかり浮かぶ。