胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
恵の右手に握られたままのカッターナイフが俺の胸を締め付ける。
昨夜の電話は・・・
俺への恵の SOS・・・だったのか。
何があった?
テーブルに置かれた睡眠薬のせいか、ぐっすり眠ってる恵。
俺は・・・
この孤独な恵を・・・放ってはおけなかった。
ここに、一人残したまま・・・
バイトに戻ることなんて
できるわけがない。
これは、愛なんかじゃない。
だけど・・・どう言い訳しても、俺が必死に説明しても・・・
誰にもわかってもらえない気がした。
彼女を悲しませてまで、守らなくてはいけない女なのか・・・
なぁ・・・先生。
俺は、絶対に間違ってるよな・・・
だけど、どうしようもないんだ。
ここを離れることはできない。
今、きっと泣いているであろうゆかりより、
俺は一人で眠ってる恵を選んだんだ。