胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
泣き出した恵は、
静かに涙を流し続けた。
昔みたいに、泣きながら興奮したり…物を投げたりするわけじゃなく…
静かに涙を流してたんだ。
「タクがそばにいてくれないからだよ…」
身勝手なその言葉に
俺は、不思議な気持ちになった。
涙を止める為だった…と言うのは、ただの言い訳なのかもしれない。
……………俺は、恵の唇を塞いでた。
どうしてそんなことをしたのか…自分でもわからない。
ただ、俺の胸で寂しい目をする恵に、他に何をしていいかわからなかった。
キス………してしまった。
ゆかりを裏切った。
舌を入れようとする恵を俺は、拒み続けたが…
「タク…助けて…」
そんな言葉に…
俺の唇がゆるんだ。