★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「このタルト、えみの為に考えて作ってくれたんだって。いいな~♪」
「提案したのは俺だけど、レシピを考えて、作ったのもコイツなんだよな。」
拓さんはちょっと悔しそうに、高原さんの肩をポンとした。
高原さんはちょっと目を細めて、はにかんだ。
―――キュン。
ヤバい。久々の高原さんスマイルは、ギュンギュンくるよぉ~~~!!
それより…
「ど、どうして私なんかの為に…?」
私なんかの為に、こんな凝ったスイーツ…
レシピから考えるなんて、すごく大変だと思うのに…
私がそう高原さんを見上げて聞くと、
「それは…」
高原さんが説明してくれると思ったら…
「あ、俺まだ買い出し行かなきゃなんなかったわーー!ちょっと出てくる!」
「私も、お供します!」
「おぅ、頼む。んじゃ、ちょっくら出てくるわ!あと頼んだ大吾!」
いきなりそんな事を言い出した拓さんは、高原さんの肩に思いっきり手を置いた。
「は、はい。」
高原さんは拓さんの馬鹿力でちょっと肩をさすりながら、答えた。
それを確認すると、拓さんと鈴はお店を出て買い出しに出かけていった。