★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「え、じゃあ誰が考えたんですか?」
鈴がすべて平らげてから尋ねた。
すると、
「俺だよ。」
拓さんとは、明らかに違う声。
「やっぱ、バレたろ??えみの舌は神の舌だぜ?」
「みたいですね~。」
「あの~」
鈴の問いかけに気づいて、拓さんが現れた男の人を紹介してくれた。
「あ、こいつ。俺の高校んときの後輩で
今日からこの店の手伝いパティシエ。」
「俺、高原 大吾(タカハラ ダイゴ)。
二人ともよろしくね。」
そう爽やかに自己紹介した高原さんは、
サラサラの黒髪に、背は拓さんより低くて、10人に中10人が彼を見て、イケメンと言うだろう。
すごく綺麗な顔立ち。
それに、すごく甘い声。嫌じゃないホッとしてしまうほどの…
「高原さん、かっこいいね!」
拓さん達が厨房の方に戻り、大好きなきなこアイスを注文してから鈴が言った。
「う、うん。」
「あれれ~、えみチャン顔が赤いぞ?
もしかして~??」
「そ、そんな事ないよ!」
「そ~、ならいいけど~?」
鈴の思わぬ発言に、ドキドキしてしまった私。顔、赤くなってたのか…
でも、確かにあんな爽やかな高原さんを見て、ドキドキしてしまったのは…間違いじゃなかったかも…。
って私、何考えてんの!
あんなイケメン見たら、誰だってドキドキするってば!