★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
――――――
「彼女らしき人が現れたぁ~??」
「ううー。」
只今、夜の9時。私の部屋で鈴と話し合い中。
あれから…あの美人さんが現れてから、ものすごい勢いできなこアイスを平らげた私は、早々とお店を出た。
だって、居づらかったんだもん。
それにもう、彼女が現れたって事で、ものすごいショックを受けた私。
とにかく鈴に慰めてほしかったから…。
それで今、こうして泣きそうになりながら鈴に話を聞いてもらってるところ。
「えみ、その美人さんって本当に彼女なの?友達とかじゃなくて?」
「分かんないけど、多分彼女。だって、お互い名前で呼び合ってたし…すごくいい雰囲気だったしぃ~~…(泣)」
「泣かない泣かない。ん~そっかぁ。彼女かぁ…。私いないとみたんだけどなぁ…」
そう言って、私のモコモコ抱き枕をギュッとする鈴。
「やっぱり私が恋したって、こうなる運命なんだよね…。」
ハァ…と、ため息交じりに私がそう呟くと、鈴は私の頭を撫でながら…
「えみ…。そんな風に考えちゃダメ。それに高原さんの彼女だってまだ分かんないじゃん。」
「ん~…でも。」
「それに。また、気持ちも伝えずに…その恋、諦めちゃうの?」
「・・・・」
鈴のその言葉が、私の胸をギュッと締めつけた。