★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「あの…」
「ん?」
「高原さんの…お姉さん?」
「そだよ♪あれ弟。フフッ、高原さんだって♪可愛い♪」
な、な、
「なんですとぉ~~~~!!!」
私の情けない叫び声が、明るい店内に響き渡った。
私はニコニコと天使のような笑顔で見つめている美沙さんを凝視した。
少し切れ長の目。
整った口元。
キラッと輝く濃い茶色の瞳。
それより何より、あのキラキラと眩しいくらいの笑顔。
確かに…
「似てる…。」
「姉弟だからね。」
「ですよねぇ~…ははっ…はは…ハァ。」
今ものすごくホッとしたのと同時に、ものすごく恥ずかしいんだけど。
彼女だと思い込んでた人が、まさか……お姉さまだったとは。