★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「なぁんかあったな?」
「う…うん。」
大抵、鈴がこうやってもじもじしながら話しかけてきた時は、何か嬉しいことがあったんだ。
「実はね…誠二クンが…」
「お兄ちゃん?」
鈴がちょっと赤くなって、頷く。
お兄ちゃんと言えば判明した…鈴の片想い。
どうしたんだろ…。
「…今日、会えないかって…」
「え、お兄ちゃんが?」
「うん。」
「何で?」
「多分…この前、CD貸したから。」
「そっかぁ。よかったね?」
「うん♪」
兄貴も、CDくらい私に言付ければいいのに。
もしかして、鈴に会いたかったとか?
あれれ?これはもしかすると、もしかするかも~??
それにしても、鈴ってばホントに恋する乙女って感じ。
すぐ、赤くなっちゃって。
あ、それは私もか。
端から見たら、私もそんな風に見えるのかな…。