★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
ヤバいぞ?と思ったけどすでに遅く、
3年の先輩は私の方に向かって歩いてきた。
するとその先輩は笑って、
「ねぇ君さ、そのいちごミルク譲ってくれない?」
私のいちごミルクをチラッと見ながら頼んできた。
どうする私…
このいちごミルクを選ぶか、
先輩の頼みを選ぶか…
私が悩んでいると、晴香ちゃんがやって来て…
「あの~、もう糖分取らないほうがいいんじゃないですかぁ~?」
鼻につくような声で私にそう言ってきた。
―――グサッ
こ、この子は…本人目の前に、ズバッと言うね…。
それにつられてか、先輩まで…
「デブがそんなもん飲むなよな…。」
―――グサッ
何でここまで言われなきゃ…いけないのでしょうかね…。
まぁ、確かに私はデブで?いちごミルクのような甘ぁ~い飲み物なんか飲んだら?もっとパワーアップしちゃうけど?
人の好きなものにケチをつけないでほしいし。
そして私が言いかえそうとした時、
「えみぃ~、遅いよー。いちごミルクなかったの?」
鈴が、ちょっとぷくっと怒り気味に走ってきた。