★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



高原さんマジックにかかった私は、お腹を弾ませ…あ、間違えた。



ドキドキと胸を弾ませ、高原さんの帰る準備が終わるまで先に店の外にいた。



夏が過ぎて、夜の冷え込みが少し強くなってきたこの頃。



見上げると、すっかり夜の暗さになった空に星が点々と散らばっていた。



「また来てたんですかぁ~先ぱーい」



澄んだ気分でいたのに…



鼻にかけたような甘えた声に、一気に気分がズンッと重くなった気がした。



振り向くと、七分のピンクのパーカーに白のショーパンというオシャレな私服に身を包んだ…晴香チャン。



思わず、白くて細い脚に目がいった。



ほ…細ッ!!



「晴香チャンだったよね、こんな時間になにしてるの?ひとりじゃ危ないよ?」


「ウチがすぐそこなので~ご心配なく♪
いいですね~先パイはそういう心配がなさそうで~?」


「う、うん。」



は、はは。



顔がひきつっちゃうよ。



何てもの正直な子なんでしょうね、晴香チャンは。



すごく胸がいたいわ…。




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