★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
―私らしい私―
~始まった戦い~
「ごめんね、腕。痛かった?」
高原さんの車。二度目。
車に乗って、私の家に向かって走るなか…高原さんは私の腕を心配してくれた。
「全然。痛くないです!私肉厚いですから!」
何だかんだ高原さんの大きくて力強い手の感触を思い出してしまって、ちょっと恥ずかしくなった私。
「あの子、後輩だったんだね。よく店に来てくれてる子なんだ。」
「私も最近、知り合ったので、あんまり知らないんですけど。」
「元気な子だね。」
そう言った高原さんはちょっと苦笑い。
何だか精一杯の表現な感じが…。
あれだけ、積極的なアプローチをしてる晴香チャンだから…
高原さんもきっと分かってるよね…晴香チャンが高原さんをどう思ってるか…。
それなのに、私の方を優先してくれたってことだよね。
嬉しい。