★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
―――――――
「ここを右だったよね?」
「はい。」
狭い路地でハンドルを右に切る高原さんの姿に釘付け。
だって格好いいんだもん!!
そして、家の前に着いた。
何か、ちょっとがっかり。
もうちょっと家が遠かったらよかったのに…なんて思ってしまった私。
そしたら、もっと高原さんと一緒に居られたのに。
「はい、到着。」
「ありがとうございます、わざわざ。」
「全然、そんなことないよ。」
キュン…。
今の笑顔やばいです。
キュン死にしそうでしたよ。
高原さんの胸キュンスマイルにやられそうになりながらも、車から降りる。
すると、その時……
――――バタンッ!!
「早く出なさいよ!」
「待てよ、早紀!」
勢いよく、家のなかから出てきたのは…
早紀さん…とその早紀さんに手首を掴まれた鈴??
と、それを止めようとするお兄ちゃん。
私と高原さんは同時に顔を見合わせた。