★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「何これ…。」
いつも通り、
一番に教室へ入る。
真っ先に目がいった場所………黒板。
『世紀の大発見!!
ブタも恋をする!佑月えみ片思い中!』
何これ…
誰がこんなこと…。
私は黒板を見つめたまま、しばらく動けなかった。
だって…
まさか、またこんな…
耐えきれなくなった私は、一気に黒板の文字を消した。
それから、教室を飛び出していた。
屋上までの階段を、
無我夢中で走った。
屋上のドアを開ける頃には、ハァハァと息切れ状態。
「やだよ…やだぁ…」
ちょっと錆びたフェンスを掴んで…
汗かと思った雫は、いつの間にか流れていた涙だった。