★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「ねぇ②、高原さんがいないね。」
ほうじ茶をすすりながら、あぁ~とか言ってるおばあちゃんみたいな鈴に聞く。
すると周りをキョロキョロと見渡しながら鈴は…
「ホントだね…どうしたんだろね…?」
「うん…。」
「えみ、寂しいんでしょ??」
「ぅえっ??」
「ははっ♪やっぱり~。可愛いえみ♪」
確かに、ここに来て高原さんのあの笑顔が見れないと…寂しい。
そんなに私、分かりやすいのかな…?
「お~、お待たせ。」
そこへ拓さんが両手にトレイを持ってやってきた。
私達の前に、美味しそうなスイーツを置くと…
「フゥー…何があったか知んねえが、まぁ、甘いもんでも食って元気だせよ!」
両手を腰に置いて、ちょっと照れながらそう言った拓さん。
長い付き合いだと、私達のこと分かるんだね。
ちょっとうるっときた私は、誤魔化すように拓さんに…
「拓さん、今日は高原さんお休み?」
「あ~そうそう。珍しく風邪ひいて、ダウンしたらしくてよ~。」
「えぇ!!」
思わず、立ち上がった私。
た、高原さんが風邪!?