★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「はい?」
私、きっと聞き間違えだよね。
「だから、えみは大吾んとこ行って、看病なとなんなりとしてやってこいってこと!分かったか?はい、返事!」
「は?は、はいぃ!!……ってえぇ?」
勢いで返事しちゃったはいいけど、まじですか!!??
私が……
高原さんのうちに、行くの~~~。
「今地図書いてやるから、ちょっと待っとけよぉ~。」
それだけ言って、満足げにお店の奥へと入っていってしまった拓さん。
そんな拓さんの背中を、ボーっと見送ってる私。
そんな私を見て、鈴が嬉しそうに…
「わぁ~~~♪♪えみ、これは急接近できるチャンスだよ♪♪」
「な、ないよそんな!」
「分かんないよ?男は弱ってる時に優しくされるとコロッといくって♪」
「鈴らしくない発言!?」
「夏子が言ってた♪」
「あぁ…そう。」
「まっ、とりあえず高原さん心配だしね?」
それは心配に決まってるし。
高原さん大丈夫かなぁ。
その後、拓さんに書いてもらった高原さんの住むアパートまでの地図を手に、お店を出た。