★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「えみチャン…?」
「こ、こんにちわ。」
グレーのスウェット姿のだるそうな高原さんが、私をみてビックリ。
そうですよね~…驚きますよね。
「お見舞いの品って…美沙…
「えみチャン♪…じゃ、私帰るわ。」
それだけ言って、颯爽と帰っていった美沙さんの後ろ姿を横目に…
「とりあえず、入って?」
「あ…はい。お邪魔します。」
フラつく高原さんに即され、部屋へと足を踏み入れた。
その時から私の心臓はもうバクバク。
だって、男の人の部屋なんかお兄ちゃんの以外、入ったことないんだもん。
玄関を上がって、キッチンとダイニング。
さすがだなぁ…いろんな調理器具がある。
お菓子とか以外にも、料理上手なんだろうなぁ…高原さん。
そんな事を考えながら、突っ立っていると…
「向こうのソファー、座れるとこに座ってて…」
そう言って、お茶を入れようとしてる高原さん。
何かすごくだるそう。
私は慌てて、お茶は自分でやりますからと高原さんをベットのある部屋に即した。