★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
白で統一された部屋は、紺色のベットカバーがよく映えていた。
高原さんが力なくベットへ倒れ込むと、私はすばやく近くにあった毛布をかけてあげた。
「ハァ…ハァ…何かごめんね。せっかく…」
「謝らないで下さいっ、勝手に心配して押しかけたのは、私ですから。…迷惑…でしたよね、私なんかが…」
「嬉しいよ、…来てくれて。
ありがとう…。」
高原さんは、いつもより弱い笑みを…私に向けた。
こんな時だけど、高原さんに嬉しいよっていわれた事がすごく…嬉しい。
「高原さん、熱は?」
「分かんないな…測ってないから。」
「とりあえず、測って下さい。体温計は…?」
「あぁ…そこの引き出しに。」
引き出しにあった体温計を高原さんに渡して、私は買い物した袋を持ってキッチンに行った。