★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
しばらくすると、薬のせいか…高原さんはスゥースゥーと気持ちよさそうな寝息をたてて、眠りに落ちた。
私はベットの下にペタッと座り込んだまま、しばらくその無防備な寝顔を見つめていた。
ふと考えると、この状況って夢にも思わなかったことなんだよね。
朝のあんな事があった日に、
学校をサボって、
拓さんの店に行って、
高原さんが体調を崩してお休みで、
拓さんに心配だからとお見舞いを頼まれて、
つらいはずなのに、嫌な顔もせず
私なんかをうちにあげてくれて…
高原さん、私…もっと高原さんを好きになってしまいました。
風邪で弱ってる高原さんを、
優しく看病してあげたいって、
側で見守っててあげたいって。
これ以上、高原さんを好きになったら…
私…
どうしたらいいですか?
私なんかが彼女にしてもらえるわけ…
絶対ないのに。
この気持ち…伝えるのがこわいから、ずっとこの関係が続いたらって思ってるのに…。