★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
すると、
「えみチャン、知り合い?」
前の席に座る高原さんが、私と先輩の様子を見て聞いてきた。
あれ…?
気のせいかな…何か、高原さん…
……表情が、堅い…?
だって、笑ってるけどいつもの柔らかい笑顔じゃない。。
「私が高1の時、3年だった先輩です」
私がそう紹介すると、先輩は高原さんの方を少し驚きながら見た。
それはそうだよね、私なんかが高原さんみたいなカッコイイ人と一緒にいるんだから。
「どうも、滝沢です。佑月の…お兄さん…ですか?」
「いや、俺は高原って言うんだ。」
「え、じゃあどういう関係なんすか?付き合ってる訳ないですしね…?」
「ん~…友達以上恋人未満ってところかな。」
高原さんはフッと笑うと、そう言った。
私は高原さんのそんな思いがけない言葉に、びっくりした。
だって、友達以上に思ってもらえてるんですか?私。。
「さぁ、そろそろ帰ろうか。あまり遅くなっても、誠二さんに怒られるから。」
「え…あ、はい。」
高原さんはそう言って立ち上がると、私の手を掴んで、レジへと向かった。
た、高原さん??
手…、手…??
高原さんはそのまま、レジを終えると再び私の手を掴んで、店を出た。
ゆらさんも、ちょっとびっくりした顔をしてた。