★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「あ、あの…えっと。」
カッコイイ男の人には免疫のない私はあたふた。
そんな私の横には、人懐っこくて頼れる鈴がいる。
「あの、私達恋愛研究部の仮入部届を持ってきたんです。説明会のときに、3年生の先輩に持ってくるように言われたんで…。」
いつも男子がメロメロになる笑顔。
黄色い頭の先輩は、機嫌よく“ちょっと待ってねん♪”と言って教室の戸を開けた。
「おい、キョウ☆お客さんだぞ、いちねんの♪」
黄色い頭の先輩が声をかけた人は、こちらに気づいた。
あの先輩。
今の私の頭の中を支配している人。
「お~、持ってきた?」
「はい。」
「えーと、吹雪に、佑月な!俺は、恋愛部部長、滝沢恭介。よろしくな!」
そう言って握手した滝沢先輩は、
キラキラと、
太陽のように笑った。
私は、滝沢恭介先輩に、
恋しました。