★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
―――――ピンポーン。
ガチャ…
「鈴、いらっし…」
「えみぃ~~~~。」
「鈴~~~。」
ドアを開けた途端、鈴の猛烈ハグ。
そして鈴はひとしきり抱きしめた後、そっと離れて家の中に入った。
「電話も出ないし、メールも返ってこないし、何かあったかと思ったんだからね。」
「ごめん。」
「昨日、あれから高原さんとどうなったのか気になってたんだけど…、それどころじゃない感じ??」
「…実は。」
「やっぱり。」
「鈴、あのね…」
「分かってるよ!聞くから。聞くけど、その前にその騒音問題をなんとかしよ?」
「騒音問題?」
ぐるるるぅぅ~~~。
あ…
「これ?」
「えみ、ご飯は?」
「全く。」
私のその返答にひっくり返りそうになった鈴は、ちょっと待ってて!と言いながら、キッチンに入っていった。