★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



~~~~~~~~



「鈴…」


「ん?」


「早くうちに嫁にきてよ。」


「な、なにゆってんの?えみ!」



鈴の作ってくれたチャーハンがあまりにも美味しくて…私がそう言うと、鈴は真っ赤になってた。



鈴がうちにお嫁にきてくれたら、毎日美味しいもの食べれる!!



てか、一体お兄ちゃんとはどうなってるんだよ~~~~??



「それで?…」


「…うん。」



すっかりお腹も満たされた私は、鈴と私の部屋に上がった。



小さなテーブルを挟んで鈴は、優しく聞いてきた…私が抱えてる悩みについて。



隠していたってどうせ、鈴には気づかれちゃうし、鈴だって話してもらえないとイヤだと思う。



だから私は、すべて話した。



昨日、高原さんのお見舞いに行ってから…



滝沢先輩に会った時の事すべて。



高原さんと二人きりだった時のことを話すと、自分でもわかるくらい顔が熱くなった。



その時は鈴も、嬉しそうだった。



でも、滝沢先輩の名前が出た途端…



鈴は何ともいえない…表情で、黙り込んでしまった。



私も、泣き出してしまいそうなくらい…沈んだ気持ちになった。



それくらい、滝沢先輩とのことは私にとってはもちろん…鈴の中でも、すごく思い出したくない出来事だった。




< 250 / 332 >

この作品をシェア

pagetop