★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
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「鈴…」
「ん?」
「早くうちに嫁にきてよ。」
「な、なにゆってんの?えみ!」
鈴の作ってくれたチャーハンがあまりにも美味しくて…私がそう言うと、鈴は真っ赤になってた。
鈴がうちにお嫁にきてくれたら、毎日美味しいもの食べれる!!
てか、一体お兄ちゃんとはどうなってるんだよ~~~~??
「それで?…」
「…うん。」
すっかりお腹も満たされた私は、鈴と私の部屋に上がった。
小さなテーブルを挟んで鈴は、優しく聞いてきた…私が抱えてる悩みについて。
隠していたってどうせ、鈴には気づかれちゃうし、鈴だって話してもらえないとイヤだと思う。
だから私は、すべて話した。
昨日、高原さんのお見舞いに行ってから…
滝沢先輩に会った時の事すべて。
高原さんと二人きりだった時のことを話すと、自分でもわかるくらい顔が熱くなった。
その時は鈴も、嬉しそうだった。
でも、滝沢先輩の名前が出た途端…
鈴は何ともいえない…表情で、黙り込んでしまった。
私も、泣き出してしまいそうなくらい…沈んだ気持ちになった。
それくらい、滝沢先輩とのことは私にとってはもちろん…鈴の中でも、すごく思い出したくない出来事だった。