★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「鈴、私…ちゃんと先輩との事、ケリつけたい。」
私は真っすぐ鈴を見て、そう言った。
すると鈴は、いつものように明るく笑って…
「えみなら、絶対大丈夫。今のえみは、恋してるから、強いんだから♪」
そう言ってくれた。
怖がらすに、高原さんに恋したい。
私は、はっきりと決意した。
それにしても、
「それでさぁ、鈴はお兄ちゃんとどうなったの?」
ずっと気になってたんだよね。
私が急にこんなことを聞いたもんだから、鈴は飲んでいたオレンジジュースにむせていた。
「どうって…」
「進展あった?」
「な、ないよ。別に。」
あれ?この感じは、進展あり??
「嘘だぁ~、顔真っ赤なクセに♪」」
「赤くないもん。」
なかなか白状しない鈴をいじめて遊んでいると…
―――――コンコン。
誰かがドアをノックした。
まぁ誰かって言っても、だいたいわかってるんだけどね。
「入るぞ~。」
「おかえり、お兄ちゃん。今日早いね。」
「早いこともねーぞ?もう7時過ぎてる」
「あ、ホントだ。」
鈴と夢中になって話してたもんだから、時間が経ってたのが全然分かんなかった。
お兄ちゃんは勝手に部屋に入ってくると、これまた勝手に私のベットにバタッと寝転んだ。