★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「なんだぁ~?お前元気じゃん。」
スーツの上着を脱いだお兄ちゃんは、ネクタイをゆるめながら、私を見て呆れたようにそう言った。
「朝は、布団潜ったまんま…学校休む!って言ったもんだから、何かあったんかと思ったんだけど。」
「はぁ。」
だって朝は、今みたいなテンションじゃなかったんだもん。
まさに、何もかも嫌になってたんだもん。
「まぁ、元気になったんならいいけど。」
「ご心配おかけしました。」
「…鈴チャンも心配してたぞ。なぁ?」
お兄ちゃんは寝ころんだまま、鈴の方を向いた。
鈴はさっきよりも一段と、赤くなっていた顔で頷いた。
そんな鈴を見て、何かを思ったのか…お兄ちゃんが、私も見たことないくらい優しい表情をしていたのを、この私は見逃さなかった♪
ありゃりゃ?何か私、お邪魔な感じ??
「ん~…ちょっと、コンビニ行ってくるかなぁ。」
私が伸びをして立ち上がると、鈴が驚いた顔で私を見た。
「じゃあ、私も帰るよ!」
「鈴も一緒にご飯食べようよ♪ついでに途中で美味しいコロッケ買ってくるから♪」
「あ、えみ。今日すき焼きだけど。」
「まじ♪♪じゃあ、2人で用意しといてよ。すぐ帰ってくるから。」
「え、でも。」
鈴があたふたしてる間に、私は財布と携帯を持って部屋を出た。
私って、心優しい♪♪
親友と兄貴のために…はぁ、私ってなんて優しいんだろ♪