★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「あ、佑月?」
「せ、先輩…?」
ちょうど、コンビニを出てコロッケを買いにお肉屋さんへと向かう時だった。
声をかけられ、振り向くと…
バイクに跨った、滝沢先輩だった。
「また会ったな。家この辺?」
「はい…」
「そっかぁ。てか、佑月…お前さ…」
先輩はバイクに跨ったまま、突っ立ってる私に顔を近づけてきた。
な、何っ??
てか、先輩相変わらずイケメンすぎる!!
「…お前なんか、可愛くなったな。」
「ぅえっ・・・??」
思わず変な声を発してしまうと、先輩は笑った。
「いや、1年の頃も可愛かったけどな。何か、女の子らしくなったというかな…。」
「そ、そんなことないです。」
何で先輩はそういうこと、サラッと言っちゃうのかなぁ…。
前の私なら、振られてもまた…好きになっちゃいそう。
でも、今は何とも思わない。
だって、私…今、高原さんしか見えてないから。