★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
~悲しい関係~
「あれで超イケメンの先輩に告ろうとしたんだって~。」
「なにそれ~、ありえないんだけど。」
「でも、結局相手にドタキャンされたんだって~。」
「ははっ!なにそれ~ウケる!」
休んだ次の日の学校は、いつもの学校じゃなかった。
聞こえてくるのは、こんな私の過去の話をネタにして楽しんでる子の笑い声ばかり。
どうして…
どうして、みんなが知ってるの?
「佑月先輩、彼氏いたことあるんですかぁ?」
「ばか、やめなよ。いたわけないじゃんか。」
「はははっ。だよね~!」
あのバレンタインの後と一緒だ。
学校中の生徒が、みんな悪魔のように感じる日々。
「いい加減にしなよ、こんな事して何が面白いの!?」
「キャー、吹雪先輩が怒ってる~。」
「てか、自分がモテるからっていい子ぶるのやめてくださーい。」
「な…」
「鈴っ。もういいから。行こ……。」
私のせいで鈴にまで嫌な思いをさせちゃう。
もうやだよ。こんなの…。