★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



昼休み、鈴と屋上にいた。



さすがの私も食欲がなくて、大好きなカレーパンを残した。



そんな私に、鈴はいちごミルクを買ってくれた。



「何で…みんなに知れ渡ってるんだろ。」


「確かに、2年と3年は知ってる人もいるけど、1年まで。それも急に噂が立ち始めたもんね。」



鈴は険しい表情だ…。



「鈴、」


「ん?」


「笑っててよ。鈴が笑っててくれたらいいから。」


「…うん。えみも笑って?私は味方だから、守るから。」


「ありがと。」



2人で綺麗な秋晴れの空を見上げて、笑った。



私には、親友という強い味方がいる。



――――――ガチャ



「あ、ここにいた!」


「もぉ、探したよ!」


「2人だけでお昼ご飯~?誘ってよ!」


「わぁ~、天気いいね!」



私と鈴だけだった屋上が一気に賑やかになった。



「みんな…?」



真由子に夏子、それに砂菜にあい。



「何も言ってくんないだもん。寂しくなって来ちゃったよ♪」



そう言って私の隣に座った真由子。



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