★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「えみ、どうする?」
心配そうに聞いてきた鈴。
真由子達も、私を見る。
「晴香チャンに会って、話すよ。」
きっぱりと言った。
「ホントに?プーちゃん、大丈夫?」
「大丈夫だよ。だってこんなの嫌じゃん。私は、正々堂々と晴香チャンと戦いたい。」
お互い、高原さんを好きな気持ちは一緒。
戦いたいとか、そんなのホントは嫌だけど…
こんな卑怯なやり方で、ライバルを消して行くみたいなことする晴香チャンに、私は負けなくない。
どうやったって、どうあがいたって、
晴香チャンみたいに可愛さとか、外見ではぼろ負けだけど…
私でも、太刀打ちできるようなところがあるはず!
それに、
「滝沢先輩のことは、もう終わったことだし。今更だよ!」
そう。
滝沢先輩を好きだったのは事実。
それによって、ひどく傷ついたのも事実。
恋をしないって決めたのも事実。
だけど今思えば、滝沢先輩に恋をした事…後悔なんてしてないし。
あの失恋があったからこそ、今の私がいる。
「えみ、すごいね。」
「えっ?」
ふと、さっきまで心配そうな表情だった鈴がフッと優しく笑いながら、そう言った。
え?私、なんかすごいことした?