★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
すると、晴香チャンは髪をクルクルと指に巻きながら、平然とした様子で…
「そうですよ~、でもぉ、私友だちに話しただけでまさかこんなに広まるとは思わなくって~。」
学校でデブ代表の私の、色恋沙汰が話題にのぼらないはずないのに。
絶対、それを分かってやったんだろうな。
「別に、もう終わったことだし…好きなだけ笑い話にしてもいいから。」
私がきっぱりそう言うと、晴香チャンは予想外の私の反応に、少し驚きながらこちらを見た。
滝沢先輩を好きだったのは事実だし、バレンタインの時の事も本当だし。
そりゃ、私の一番ショックだった過去で…他の人に笑われるなんて、すごい嫌だけど…
もう、今の私には終わったこと。
むしろ、あの事があったおかげでこうやって恋に突っ走る私がいるんだと思う。