★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
もう私は、笑われたっていい。
高原さんに恋してる。
ただそれだけの事で、笑われたって。
デブだって、ブスだって、恋くらいする。
「私、高原さんの事好き。身を引くなんてできないし、晴香チャンに近づくなって言われても、私は近づきたい。」
「先輩?それ本気で言ってるんですかぁ?」
「うん。」
私がそうハッキリと言うと、
髪の毛先を見ていた晴香チャンは、鋭い目つきで私を睨んできた。
こ、怖っ!!
これがあの、男子がメロメロになる学校のアイドルの目つき??
「せっかく、お兄ちゃんからいいネタ仕入れたと思ったのに。」
どこの魔女が毒ついたのかと思うくらい、晴香チャンの声色は、黒かった。
「自分が高原さんと全然釣り合ってないのが、分かんないの?」
――――――グサッ
「それが分かんないのなら、どんだけ自分が可愛いと思ってるの?」
――――――グサッグサッ
容赦ない言葉を浴びせてくる晴香チャン。
彼女はどこまで人をけなせば済むんだろう。
「晴香チャン、外見だけが大事じゃないんじゃない?」
そんな晴香チャンに問いかけた。
でも、
「結局は見た目。男を決めるのも、見た目。高原さんもブスより、可愛い子の方がいいと思うけど。」
晴香チャンは笑いながら、そう答えた。