★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
私はこの時思った。
この子は、本気で人を好きになったり、想ったりしたことがない。
友達とか、恋とか関係なく、人と接していくのに…相手の中身をもっと知ろう、そう思うと私は思う。
「先輩?」
晴香チャンはいつの間にか私の横に立っていた。
そっと私の耳元へ近づくと、
「私を敵に回すと、怖いですよ?」
クスクスッと不敵な笑みを残し、晴香チャンは教室を出て行った。
晴香チャン、
私、絶対に負けないから。
高原さんが人を外見で判断するような人じゃないってこと、私は知ってるから。
私は内面を見てもらいたいから、今のままで私はいくよ。