★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
~急展開~
私は次の日の朝、いつものように1番に学校へ行った。
開け放った教室の窓からは、秋の冷たい風が吹き込んできた。
外の広葉樹も、赤や黄色、茶色と色づいてきた。
「秋だなぁ…。」
ぽつりと呟いてみる。
何か秋の匂いがしてきそう♪
そんなロマンチスト気分に浸ってると、
「えみ!おっはよ!」
「鈴、おはよー♪」
朝から元気いっぱいの鈴が、いつもよりもっと可愛い笑顔で私に飛びついてきた。
「どうしたの?ご機嫌だね♪さては、何か良いことがありましたな?」
なんとなく分かってるけど、鈴があまりにも嬉しそうだから、わからないフリ。
すると、鈴は照れたようにはにかみ、上目遣いで私を見る。
そんな鈴の表情が可愛くてたまんない。
「あのね、昨日はありがと。その…せ、誠二クンのこと/////。」
「いいって。言ったじゃん?泣いちゃったお詫びだって。それに、鈴をひとりで帰らせるなんてできないし。」
話しながら、自分の席に座った。