★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「鈴、そんなに食べると私みたいになっちゃうよ~?真木先輩に愛想尽かされちゃうよ~。」
ちょっぴりいぢわるを言ってみた。
すると、斜め前のお兄ちゃんがビールを片手に、
「鈴チャン、彼氏できたの?」
膨れる鈴に聞いた。
「…まぁ、はい。」
ちょっとキョロキョロしながら答える鈴。何だか、気まずそうなのは気のせい?
「あらまぁ~、イケメン?鈴チャンも彼氏ができる年頃になったのねぇ~。」
「また紹介してくれよ?鈴チャン。」
娘じゃないけど、すごい嬉しそうなお母さんとお父さん。
それに曖昧な笑みを浮かべながら、返事をしてる鈴。
お兄ちゃんは黙ってビール飲んでるし。
もう、こっちはそれどころじゃないっていうのに。
箸が進まないとか言ってたわりには黙々と食べてる私に…
「それで、えみはどうなの?彼氏とまではいかなくても、好きな人くらいはいるの?」
「ΣΣブッ!!」
な、お母さん!何でこのタイミングでそういうこと聞くの!?
思わず口の中のおかず達が、ロケット花火になりかけたよ…。