★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



鈴がワクワクした様子で、私を見ていた。


ちょっと恥ずかしい。



私はひとかけ口に入れる。



「ん…」



フワッとしたムースが口の中でとろける。


ミルクだぁ~♪♪



それからケーキはしっとりして、フルーツももちろん美味しくて…



「どうかな…??」



横に目線…いや、顔を向けるとちょっと首を傾げて上目遣いで私をみる高原さん!!


いやいやいや、近いよぉ!!!



う~、失神してる場合じゃないか。



「すっごく美味しいです♪♪♪」



素直な感想、気持ちを伝えた。



すると、高原さんはホッとした笑顔でこう言った。



「良かったぁ。
…やっと、えみチャンのその顔見れた。」


「/////」



そんなぁ~。そんな台詞反則ですよ。



私にそんな嬉しい台詞、言わないで下さい。



ドキドキして高原さんの顔が見れなくなるじゃないですか。



きっと激しく赤いだろう顔をあげて、私は朝からずっと言いたかったこの言葉を高原さんに言った。



「高原さん、おめでとうございます♪」



高原さんが思考に思考を重ねて、悩んで苦労して作った秋の新作スイーツ。



完成、おめでとうございます。



高原さんは、私の大好きなとびっきりな甘い笑顔になった。



私ももっとキュンとした。



ドキドキした。



好きに…なっちゃった。




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