★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



てかそんな事より、気づいちゃったよ。


隣りで、めちゃくちゃ男子が喜びそうな笑顔で私を見つめる親友に……。



「どうなの?」



お母さん!



「い、いないよ。」



とっさに答えた私。


隣りで不満げな顔の鈴。



「鈴チャン、本当?」



お母さん!何で鈴に聞き直すの!?


娘がいないって言ってるってば!


今の鈴にそんな事聞いたら、絶対なんか言うって。



「私は、いると思ってるんだけどなぁ~♪えみぃ~??」



ほら!すごい楽しそうにこっち見てる!


こういう時は…



「ごちそうさまでしたぁ~!」



逃げるべし。



「あ、えみ待ってよー。」



いや。
この状況で待つわけにはいかないからね。



私は慌てて追いかけてくる鈴を後に、二階の自分の部屋へと駆けこんだ。




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