★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
過呼吸ぎみになり、立ち止まる。
気がつくと、そこは学校の屋上だった。
無意識のうちに、ここまで走ったきてしまってた。
こんなに走れたんだ…そんな冷静になってる私がいる。
今ごろ、お店ではどうなってるんだろ…。
晴香チャンが、飛び出した私なんかお構いなしに…滝沢先輩とのこと、高原さんに話しちゃってるのかな…?
また、ぶわっと涙が溢れる。
拭いても拭いても、溢れて止まらない…
涙腺が崩壊しちゃったのかな…私。
はぁ、恋をしてから涙もろくなったなぁ…
秋の乾いて冷たい風が、涙で濡れたほっぺたを撫でる。
スースーして冷たい。
屋上のフェンスに近寄ると、ぺたんと冷たいコンクリートの地面に座り込んだ。
スカート越しにお尻がひんやりして、思わず、ブルッとくる。
秋の日の短くなった空は、もう暗くなりだしていた。