★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



◇◇◇◇◇◇◇



「好き…なんでしょ?えみ…」



いつになく真面目な顔をした鈴が、アイスを頬張る私に聞いた。



そう聞かれて、何も言えない私。



「えみ…素直になって?私にはホントの気持ち、言って。」


「鈴…。」


「ま、えみが隠してても私には分かっちゃうもんね~。何年親友してると思ってんの♪」


「ははっ…鈴。」



そうだよね、小さい頃から鈴には何でも話してきたもんね。



私は赤い大きなビーズクッションを抱きかかえながら、



「鈴。あのね私…高原さんの事…好き…みたい。」


「好き…みたいって何?みたいって。」


「好き。だけど怖いの。高原さんを好きになって、また…つらくなるのが。だから…この気持ち、認めたくない自分がいて…。」



何だかいつもの私じゃない。


おどおどして、くよくよして……


するとそんな私をみて、鈴は呆れたように笑うと、細い腕で、大きな私を包み込んでくれた。





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