★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ。」
慌てて高原さんから離れる。
見上げると、きょとんとした表情の高原さん。
もう…きゅんきゅんしちゃうじゃないですか。
「高原さん、私そんなほめてもらえるほど…可愛い女の子じゃないです。」
「そんなことないよ。えみチャン…可愛い。」
高原さんはサラッとそんな台詞を…。
私の顔はボッと一気に真っ赤っか。
「え、えっと。」
「あのさ、えみチャン?」
「あ、はい?」
もじもじしてると、急に声色が変わった高原さんを再び見上げる。
でも、
見上げて後悔した。
見なきゃよかったって…。
でも、目が離せない。
まるで…高原さんの魔法にかかったみたいに。
高原さんの、私を見た瞳は…
すごく真っ直ぐで、澄んでた。