★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「やっぱり今伝えます。私の好きな人…
それは、高原さんです!」
これまたドデカい声で…
でも、これは絶対高原さんに伝わらなきゃいけない気持ちだから。
「え……?」
笑うと細くて見えないくらいになる高原さんの目がまん丸になった。
それを見て、ちゃんとキュンとしちゃった。
「初めて『すぃーと』で会った時から、好きでした。こんな私が、高原さんに一目惚れしちゃいました!」
も~この際だから、全部言う!
デブは意外に度胸あるし、潔いんだから!
いつの間にか、はぁはぁと息を切らせながら…私は高原さんに自分の素直な気持ちを伝えていた。
はぁ…今のこの状況をみたら、周りの人絶対私を可哀想なデブに思うんだろうなぁ。
「私、晴香チャンみたいに可愛くないし、すごいデブだし、趣味といったら食べることだし、特技といってもあえて言うなら、花の名前が言えるくらいだし、お兄ちゃんは格好良くてモテるのに私、こんなんだし…それに…」
もう壊れちゃったよこのブタちゃん。
暴走しちゃってるし、
もう自分で自分を止められないし。
というか、高原さん黙っちゃったし!