★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
――――――――ガバッ
暴れブタは、意外にもあっさりと捕らえられた。
一件落着!これで村は安心だ!――――
って!んなわけないよ!
どうしよ…今の状況、たった20分くらい前にもあったんですけど!
完全に私のこのはちきれそうなスーパーボディ…イケメン王子様に抱き締められて…
いや、背中に回された手あたりは、もうわしづかみ状態です。
高原さぁ~~~ん
肉の塊抱き締めてますよぉ~~~!!!
しばらくの間、落ち着いたブタちゃんはイケメン王子様の腕の中で、意識朦朧としていた。
そして、ガバッと離れた高原さんは私の両腕を掴んだまま、屈みながら私の顔をのぞき込むと…
「えみチャン、ホントに!?」
「え……?」
「えみチャンの好きな人って…ホントに俺なの?」
「ぇ、えっと、恥ずかしながら…そうです。」
「うわぁ…どうしよ。」
「すいません、なんか。」
なんか申し訳なくなってたまらず謝る私。