★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



玄関で2人を待ってると、鈴が走ってやってきた。



ん?何か、顔赤い?
気のせいかなぁ…?



「鈴、何か顔赤い?」


「えっ!そんな事ないって。誠二くん、すぐ降りてくるって。」


「ならいいけど…。ったくも~、自分で10時って言っといて寝るかフツウ?」



それから、何食わぬ顔で玄関にきた兄貴に一発、渇を入れて…



「お兄さまはなぁ、大事にするもんだぞ妹!お前のど突きで俺、わき腹損傷だぞ。」


「ほら、早くいこーよ。運転手~♪」



私は鈴の手を引いて、兄貴の車に乗り込んだ。
後ろで、ため息をついてる兄貴をほっといて。



――――



「で、お二人さんはどこ行きたいんだ?」



ハンドルに右手を置きながら、後ろを振り向くお兄ちゃんが聞く。



その仕草、ちょっとかっこいいし…。



「え~とぉ~、決めてなかった。」


「なんだそれ。鈴チャン、どっかある?」


「あ…何かケーキとか食べたい!」



鈴…………ナイス♪♪


いや~さすがは、私の親友。
分かってるね~♪♪



「ハハッ…鈴チャン、えみに似てきた?」


「なにそれ、どういう意味~?」


「いや、何でも。…じゃあ、昨日言ってたいちごみるくの美味い店連れてってやるか。」


『イエーイ♪♪』


「…服より、食い気か。」


「お兄ちゃん何か?」


「さて、出発といくか。」



だって私と鈴の遊びにいく時は、いつも食べるとこから始まりますから♪



鈴は食べ歩きしても、あのスタイル…
う、羨ましい…。



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