★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
「おっはよ~、えみ♪」
「おはよ♪鈴っ。」
「今日も、えみの笑顔で始まるって最高だよ♪」
「やめてよ、鈴ってば。」
こんな風に、私をいつも可愛がってくれるのは、吹雪 鈴(フブキ リン)。
私の幼なじみで親友なんだ。小さい頃から一緒にいて、太ってる私をからかったりもせず、仲良くしてくれてるんだ。
鈴は、腰まである綺麗なロングの髪に、お人形さんみたいなぱっちりした目。
スタイルもよくてすごく可愛い。
学校のアイドルなんだ、鈴は。
本人は自覚してないんだけどね。
そんな正反対の2人が仲良しって、
そりゃもう、みんな不思議な顔するよねぇ。
「吹雪さ~ん、うわぁ!プー子いたのかよ!デカくて、洗濯機かと思った。」
「洗濯機って!何で教室に洗濯機やねん!」
「ははははっ!ノリ突っ込み!」
こんな男子からの言葉も、面白おかしく受け流している。
だってそうでもしないと、虚しくなっちゃうから。
私は鈴の引き立て役だから。