★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
と、思わず見とれてたら・・・
「えみチャン、日射病になっちゃった?」
「え!あ、大丈夫です!」
ちょっと首を傾げた高原さんが心配そうに私の顔を覗き込む。それも、私の肩に手を置いて…
そ、そんな綺麗な顔でじっと見ないでくださぁーいっ。
私が赤い顔すると、
「本当に大丈夫?ちょっと店で休んでく?」
余計に心配してしまった高原さん。
ある意味、大丈夫じゃないかもしれないです。
「ホント大丈夫です。あ、それで今日は何しにいくんですか?」
ドキドキな胸をなんとか抑えながら、照りつける太陽を仰ぐ高原さんに聞いた。
太陽が似合います、高原さん。
「うん、ちょっと新作スイーツの材料を調達にね。」
「新作の材料を…」
「そっ。やっぱり素材がいいものを使いたいからさ。えみチャンにご指導してもらえると助かるなぁと思って。」
そーゆーことだったのかぁ。
“私に”お願いしたいって言ったのは。
なんだぁそっかぁ…
「ごめん、迷惑…だったかな?」
黙る私にまたも、キュンとするような表情の高原さん。
高原さん、私の心臓持ちませんって…。
「そんな迷惑なんて!私なんかでよかったらいつでも使って下さい!私、味覚と食べ物のセンスくらいしか良いところないですから。」
「ホント?よかった~。」
いえいえ。こんなプー子でよかったらどんどん使って下さい。