★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
やったぁ♪何がいっかなぁ~♪
ケーキ、クレープ、パフェ…
私がにやけながら、そんな事を考えてると…
「えみは?」
ふいに、鈴が聞いてきた。
「何が?」
何の事?というような顔で私が聞くと、
「恋のほうだよぉ~。えみ、今恋してないの?」
全く、この子は何を聞くんだろうねぇ~。今甘いものの事しか考えてなかったこの私に~。
「してないよ~。というか、しないってば。」
「何で~えみ可愛いのに…。」
「鈴、一度その目を眼科で診てもらうことを強くおすすめします。」
「もうっ!えみはいつもそうやって、自分をマイナスに言う~。えみは、可愛いの!私が可愛いって言ってるから可愛いんだもん!」
ぷくっと膨れて私を見つめる鈴…。
そんな自然な仕草で可愛い鈴のほうがよっぽど、可愛いと思うよ?
「可愛いとか可愛くないとか、そういうことじゃなくても、私は恋はいいの!」
「えみ…まだ先輩のこと…」
「・・・もう、恋なんて…さ。」
「・・・・」
やっばい、しんみりしちゃった。
「それに、こんなデブい彼女とか…ありえないでしょ!?男の子潰しちゃう!」
そんなことを言って無理に笑った私を、鈴はしばらく見ていた。
きっと無理して笑ってるの、分かってるんだよね?
鈴の言った“先輩”という文字が…
私の心のなかで、いつまでも住み着いてる。
あんな辛い思いをするのなら、
私は一生、恋なんて・・・