★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
お兄ちゃんの言葉が、スッと胸になじんだ。
私は、高原さんと出会って、好きになって自分が変われるように感じた。
また、太ってることで、傷つけられるのが怖かった。
だけど高原さんは、太ってる私を普通の女の子のように接してくれた。
だから、この恋を頑張ろうって思った。
でも、いつも可愛くて綺麗なお客さんに囲まれて笑ってる高原さんをみてると、やっぱり太ってる自分に自信がなくて…
焦って、ダイエットして痩せようとして、倒れて、心配してくれた鈴にひどいこと言って…
結局、私は太ってることを言い訳にして、恋から逃げてる。
「お兄ちゃん、私…こんなんでも大丈夫かな…?」
私が寝転がってるお兄ちゃんにそう聞くと…
「えみはそれでいいんだよ。焦って可愛い子になる必要なんてないんだよ。」
そう言って、笑いながらクシャクシャと私の頭を撫でてくれた。
本当にお兄ちゃんって、ずるいよなぁ。
いつも言葉は、きついのに…こうやって突然、優しくて頼りになる兄貴をみせるんなんだもん。
本当…助けられるよ。